ショルダーバッグの作成2(革の裁断 試作用)

紙のモックアップと作ったお陰で、全体のイメージが具体的になりました。
本番で使う予定の金具を当ててみて、パーツの大きさや取り付け位置を微調整して型紙を修正し、印刷して切り抜いたものを床革の上に並べてみました。

型紙の配置

うん、問題無さそう。
上の余白部分は、細長く切ってショルダーベルトにするつもりです。

 

いよいよ、革を裁断します。
今回は長い直線を切る必要があるので、定規を使います。
革包丁に当てて使う定規は「定規が削れてしまうので金属製の物が良い」という話と「革包丁の歯が痛むので金属は避けるべき」という話があるようですが、大量に切るわけではないので安全策を取って金属製の定規を使いたいところです。
しかし我が家にはプラスチックの定規しかないので、この機会に金属製の定規を買うことにしました。

 

当初は金尺の定番、シンワの直尺を買うつもりでしたが、ホームセンターの店頭で面白いものを見つけました。

アルミ定規

カッター作業で、カッターの刃が定規を乗り越えて手を切ることのないように、押さえる方の手をガードする壁(?)が付いたアルミの定規です。
裏側には滑り止めのスポンジも付いていて、なかなか使いやすそうです。
「革包丁で、うっかり指先をザックリ」なんて事態を想像して怖くなり、予定を変更してこれを購入しました。

 

しかし、結果から言うと大失敗。
変わった形をしているせいか、定規を押さえる力がうまく均等にかかりません。裏面の滑り止めも、革の上ではほとんど効果が無く、革包丁を当てて滑らせるとドンドンずれてしまいます。
ずれないようにするためには無理に力をかけて定規を押さえなければならず、かえって怪我をしそうです。
「こんなモン、使えるか!!」と頭にきて、再度ホームセンターへ。
勢い余って1mの直尺を買ってしまいました。

1m金尺

こちらはシンプルな形だけあって、力が素直に定規とその下の革に伝わる感じで、しっかりと押さえられます。
定規自体の重さも手伝って、ほとんどずれること無く革を切ることができました。
初めからこっちを買っておけば良かった・・・

 

余計な回り道をしましたが、何とかパーツを切り出せたので、次は彩色です。
せっかく自由な色を付けることができるので、本番で革を使い分ける想定で「黄」と「金茶」の2色に塗り分けてみました。
前回はいきなり塗り始めたら革がどんどん水を吸ってしまって大変だったので、今回はちゃんとあらかじめ革を濡らしてから、水で薄めたクラフト染料を刷毛で塗りました。
説明書きには「ベタ染めの際は5~10倍に希釈すると色ムラになりにくい」と書いてありますが、私はまず刷毛で革の全面に水を塗ってから、2倍に希釈した染料を塗ったところ、思ったような色に染めることができました。

彩色済みのパーツ

本日はここまで。
乾燥させてから、次の工程に移ります。