革財布を作るぞ

初めに(というか今更ですが)お断りしておきますが、このブログは私、酉が革細工に手を出し、いくつかの作品を作ってみた後で「せっかくだから、記録を残していこう」と思い立ち、書き始めました。なので、初めのうちは製作途中の写真などはありません。

 

さて、すずらんで買ってきた財布のキットは、これ。

財布キット表紙

レザークラフトをやっていれば必ずお世話になるであろうクラフト社、ここが練習用に出しているレザークラフトキットの「No.34170 ミドルウェレット(黒)」です。
パッケージを開けてみると、様々な形をした革のパーツが10枚。2枚の革を貼り合わせて周囲をぐるりと縫って「パスケース、でけたー!」と喜んでいた駆け出しには、難易度高過ぎ。(@_@)
でも、おののいていても始まりません。キットに入っていた手縫いガイドブック、今まで買ってきた「はじめてのレザークラフト」シリーズの解説、そして道具類と一緒に買った「革の技法 楽しむための基本集」という本を取っかえ引っかえ参照しながら、ちまちまと縫い始めました。

 

買ってきたロウ引き済みの糸のロウが多過ぎてベタつきまくって閉口しつつ、悪戦苦闘すること3日、何とか完成しました。

財布外観

チェーンは後から付けたので、キットには入っていません。
こうしてちゃんとした形になると、自分で作っておきながらちょっと感動してしまいました。

 財布内側

部品が多かっただけあって、内側にはカード入れも付いてます。
収納力も十分・・・と思ったのですが、実際に使ってみたら難点もありました。クレジットカードなどのプラスチックのカードは良いのですが、お店のポイントカードのような柔らかい紙のカードを入れる場所が無いのです。
お札を入れるポケットに一緒に入れてみたのですが、この財布はお札が取り出しやすいように口が大きく開く構造になっており、カードを数枚入れるとすぐにこぼれ落ちてしまいます。レジの前でカードを落としかけて、何回かアタフタしてしまいました。

 この財布は、カード入れの裏側にもポケットがあるのですが、出し入れする口が狭く、紙のカードを入れようとするとグシャグシャになってしまいます。

カード入れ上部

そこで、カード入れ上部の縫い目をほどいて、上からもカードを入れられるようにしました。これで収納力問題も解決です。縫い目の跡が残っていると格好悪いので、ダミーで飾り縫いしておきました。もし、これからこの財布キットを作る人がいたら、この部分だけは初めから縫わない方が、使い勝手が良いですよ~。

こうして無事キットの財布を作ることができたので、次はいよいよ自分でパーツを切り出して、何か作ってみようと思います。